高脂血症と食事
- 2009年09月14日
- 院長コラム
高脂血症とは血液中のコレステロール値や中性脂肪の値が高い事を言います。コレステロールの中には、動脈硬化を予防する善玉コレステロールと動脈硬化を進行させる悪玉コレステロールがあります。高脂血症は、この悪玉コレステロール値が高いか、又は総コレステロール値が高い事を意味します。高脂血症等が原因で動脈硬化が進行すると様々な合併症を引き起こします。例をあげると脳梗塞等の脳卒中、心筋梗塞や大動脈瘤、腎機能障害や眼底出血等が代表的な疾患です。
高脂血症の原因には運動不足、食事の過剰な摂取や脂肪の取りすぎ、飲酒の他に、糖尿病、腎臓や甲状腺疾患等があります。また、女性の場合、閉経後にホルモンのバランスの関係から高脂血症になるケースもあります。
今回食事と高脂血症について述べたいと思います。高脂血症に対する食事療法の第1は適切なカロリーの食事にする事です。最近は食生活環境の変化で、インスタント食品や冷凍食品やファーストフード等で知らないうちにカコリーの高い食事を摂取している場合もあります。今一度、食事内容をよく考えて見ましょう。また油料理は1日2品までと決めましょう。肉よりも魚中心の食事内容にし、コレステロールの多い食品(霜降り肉、うなぎ、卵類)は避けましょう。食物繊維の多い野菜、キノコ、海草、こんにゃくはコレステロールを下げます。ビタミン類やカロチンは動脈硬化を防ぎます。適量の果物、イモ類、緑黄食野菜はおすすめです。また、中性脂肪は、甘いもの(果物や砂糖)やアルコールの過剰摂取が問題となります。これらを適量にして動脈硬化を予防しましょう。