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くも膜下出血


ジャイアンツの木村拓也コーチ(37)がくも膜下出血により急逝されました。脳神経外科の立場から申しますと、一度脳ドックの検査をしていればと思い大変残念でなりません。改めてお悔み申し上げます。
くも膜下出血の原因は、90%以上が脳動脈瘤の破裂によります。破裂していない脳動脈瘤は、頭蓋内に存在していても全く無症状ですので、破裂してくも膜下出血になって初めてその存在や、病気の重大さに気付きます。また、一旦くも膜下出血が起こってからは、例え手術が成功しても社会復帰できる確率は1/3程度で、大変恐ろしい疾患です。まさに史上最強の疾患と言っても言い過ぎではありません。
このくも膜下出血を防ぐ唯一の方法は、脳ドック(MRI)で破裂する前の脳動脈瘤を見つける事です。くも膜下出血の好発年齢は、50~60歳と言われていますが、木村コーチの様に30歳代でも起こりえる疾患です。事実、私が経験した一番若い患者さんは18歳の学生さんでした。
日頃から血圧が高い方、煙草の本数の多い方(動脈瘤の危険因子です)、身内の方に脳卒中のある方、頭痛をお持ちの方は、ぜひ脳ドックを受けられる事をおすすめ致します。

 


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脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)の予防・早期診断や脳ドック頭痛外来めまいしびれの症状でお困りの方は広島市中区の山村クリニック(脳神経外科、神経内科、放射線科)へお越し下さい。