片頭痛の治療
- 2007年04月09日
- 院長コラム
片頭痛の治療はまず片頭痛を正確に診断することが重要です。前にお話した頭痛の特徴的な所見が半数以上あればまず片頭痛と考えてOKです。しかしそんなに単純な頭痛のみでなく、片頭痛と緊張型頭痛とが合併するような混合型頭痛が存在することも事実です。その場合患者さん御自身がこの頭痛は片頭痛、この頭痛は緊張型頭痛と自己診断さえるか、或いは専門医に尋ねその頭痛に合った治療を選択します。なお、緊張型頭痛については後日お話します。
片頭痛の治療の基本は痛くなる前にモグラ叩きの様に薬を服用する事が一番大切です。多くの片頭痛の患者さんの場合若い頃から経験上片頭痛の起こる前の前触れ症状を自覚しておられると思います。内服薬はこの時点、すなわち痛くなる前に薬を服用する事が肝心です。この様な服用方法でも決して薬を飲み過ぎる事にはなりません。何故なら頭痛学会が注意を促している薬剤乱用性の頭痛は、鎮痛剤を月に10日以上服用すると起こるようです。片頭痛の場合はその頻度は週に2回で月に8回程度以上は起こりません。安心してしっかり薬を服用してください。