今井雅之さんの報道を見て
- 2015年05月07日
- 院長コラム
有名人が病気や病死するといつも思うことですが、自分は本当に大丈夫かという事です。悲しいかな人間は忘れる動物なので、喉もと過ぎればすぐに忘れてしまします。私事ですが、父も大腸癌になり、病院でステージ4で余命半年と宣言を受けました。父の家系は脳卒中が多いので、私もまさかと思いました。当院でも患者さんのご家族の病気の事(家族歴)を聞きますが、食生活を含めた生活環境や大気汚染などの影響からか遺伝的な傾向は必ずしも当てにならなくなっているようです。
では、今から起こるかも知れない病気に対してどの様な検査で対処するかが問題となります。脳に関してはMRI検査と頸動脈エコー検査が欠かせません。胃と大腸は内視鏡が必要です。その他、全身の検査は造影剤を使用したCTとPET(ポジトロンエミッションCT)です。どの検査も2年に一度程度必要な様です。当院でできない検査もありますが、どうぞ御相談下さい。早期発見が大切です。
ではこれらの検査で充分かと言えば、癌の極一部に非常に悪性で3か月でステージ4になるものもあります。それら疾患は、現在の医療レベルでもお手上げの様です。
最後に予防の観点からわかる範囲で申しますと、できるだけ免疫力を高める生活をする事が大切です。充分な睡眠、禁煙、適度な飲酒、野菜多めの食事、6000歩以上の歩行等、健全で健康な生活が大切な様です。