平均寿命で読み取れる様に男性と女性の平均寿命は約7歳つまり10%程度男性が短命です。その原因について様々の要因が考えられますが、その一つに男性は遮二無二働き、そのストレスを飲酒や過食や喫煙で発散した結果、生活習慣病を引き起す事が挙げられます。またここだけの話ですが、男性の方は女性に比べて幼い頃から恐がりで、意気地なしで脳や心臓等の生命に関わる病気の検査を受けない事も原因のひとつではないでしょうか。実際病院の検査でも3歳になっても泣いてCT検査が出来ないのは殆ど男児です。また昨年1年間で当院(脳神経外科)へ受診される方の約65%は女性で35%が男性です。深刻な状況でも女性は一人で病院に来られますが、既婚者の男性は殆ど奥様同伴で来院され、診察室に一緒に入られる方もおられます。この様に男性は子供の頃から、気が弱く、しかもストレス社会にただよい生活しています。 ここで強調したいのは、統計学的にも男性は短命で病気にかかりやすい為、日頃から女性以上に健康管理が必要であるという事です。脳卒中になってからでは遅いです。男性の周りの女性が、その点を肝に銘じて積極的に脳の検査を勧めましょう。
昨日の日経新聞で2010年の都道府県別の平均寿命(全国平均:男性79.5歳 女性86.3歳)が発表されました。その結果、長野県の男性が80.8歳、女性が87.1歳でともにトップでした。青森県が男女ともに最下位で男性が78.2歳、女性85.9歳でした。これは寒い地方の為、塩分接取量が多い可能性があります。また以前は最長寿県の代名詞とされた沖縄県は女性が初めてトップから3位へ転落しました。また男性の平均寿命79.4歳で随分前にトップから転落し、いまや全国平均値を下回る状態です。同紙では沖縄県は若い世代になるにつれ死亡率が悪化してるとの事です。この事は以前からの指摘通り沖縄県は戦後食事が欧米流となりジャンクフードの摂取率が高くなり、伝統的に接取していた海産物を主体とする食事内容が大きく変化した事が影響している様です。なお長野県の平均寿命が高いのは他県より歩く距離が長い事(6000歩/日)が良い結果になったと考えられています。
以上の結果から読み取れる事は、塩分控え目の和食中心の食事を接取し、1日6000歩程度歩く事が長寿に結びつくものと考えます。
先日、片頭痛の取材を受けました。取材の方が敏腕で、頭以外の疾患も分かりやすく説明されています。御参考にして下さい。以下がそのサイトです:大切な家族に病気を近づけないための 「かかりつけ医探し」と「地域医療情報」サイト~ 【広島ドクターズ】http://www.h-drs.com/
片頭痛とは御高名な寺本純先生のお言葉をお借りすれば「若年期に出現し高齢で軽減する発作性頭痛を示す慢性機能性疾患である」と定義されています。つまり頭痛の始まりは10代前半に(時に8歳頃から)始まり、50歳頃には頭痛は軽減します。従って頭痛は性ホルモンと強い因果関係があるようです。典型的な片頭痛は閃輝暗点(視野の半分がキラキラ光る)発作が20~30分継続、その後徐々に頭痛が起こってきます。ここで注意を要する片頭痛は前兆が視野の異常でなく、片麻痺、めまい、半身のしびれ感等の特殊な前兆がある頭痛です。前兆の原因は仮説の域をでませんが、閃輝暗点の場合は後頭葉表面の動脈が痙縮(痙攣して収縮する)する事で起こると言われています。片麻痺、めまい、しびれ感が前兆の片頭痛は脳の主幹動脈(最重要血管)が痙縮して起こると考えられています。この様な前兆の片頭痛の治療は、この頭痛の特効薬であるトリプタン製剤の処方は禁忌(してはいけない)となっています。何故ならこのトリプタン製剤は血管収縮剤の為、前兆中又は前兆後にこの薬を使用すると痙縮した血管にさらに収縮がおこり、最悪脳梗塞を起こす可能性があるからです。以上注意を要する片頭痛について述べました。