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神経膠腫

  • 未破裂脳動脈瘤
  • 神経膠腫1
  • 神経膠腫2

神経細胞を保護する神経膠細胞が何らかの原因で腫瘍化したもの。脳腫瘍の種類では最多で腫瘍全体の1/4がこの腫瘍に分類されます。悪性度はGardeⅠ~Ⅳまで4段階に分かれ、Ⅰは星細胞腫と呼ばれ良性で予後がよくⅣは多形膠芽腫で悪性で予後が悪い腫瘍と考えられています。治療法は(1)手術 (2)手術+放射線治療 (3)手術+放射線治療+化学療法を行います。

髄膜腫

髄膜腫

脳を被うくも膜の表層細胞から発生する腫瘍。原因は不明ですが、大半は良性腫瘍の為、摘出手術をすれば完治する可能性が高い腫瘍です。脳腫瘍の頻度は神経膠腫とほぼ同じで脳腫瘍全体の1/4がこの腫瘍です。好発部位は多い方から円蓋部、蝶形骨部、傍矢状部、大脳鎌、小脳テント、嗅窩、小脳橋角部、頭蓋底、側脳室、小脳半球の順です。

脳下垂体腺腫

  • 脳下垂体腺腫1
  • 脳下垂体腺腫2

全脳腫瘍の18%にあたる腫瘍。脳下垂体にはホルモンを産生する細胞とホルモンを産生しない細胞があり、それぞれの細胞が腫瘍化したもの。ホルモン産生の腫瘍は60%、産生しない腫瘍は40%の割合です。ホルモンを産生しない腫瘍は、症状が出難い為比較的大きくなり圧迫症状で発見される事があります。主な症状は、視神経交叉の傍にある為視野、視力異常を認めます。

聴神経腫瘍(鞘腫)

聴神経腫瘍

全腫瘍の10%にあたる腫瘍。聴神経の神経鞘のシュワン細胞が腫瘍化して発生します。初発症状は聴力低下や耳鳴や眩暈で発症します。通常は内耳道より発生し小脳へと拡大します。MRIの進歩で1cm以下で発見される事が多く、治療は手術よりまず、ガンマナイフ治療を選択する症例が増えています。

転移性脳腫瘍

転移性脳腫瘍

脳以外の悪性腫瘍の末期症状として、癌細胞が脳内に転移して形成される。転移する場所は、血流量の多い大脳の脳表よりすこし深い部位に多い傾向があります。癌患者さんの17%に脳への転移が起こるようです。原発巣は、頻度の多い順に肺癌、乳癌、消化器科癌、頭頚部癌、膀胱癌、子宮癌です。生命予後は、他の部位の癌からの転移の為不良です。長径が3cm以下の腫瘍には数にあまり関係なく、手術せずにガンマナイフ療法が選択されています。

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