脳波計は、てんかんの診断や意識障害の患者さんの原因疾患の鑑別に使用します。正常の成人の覚醒時の脳波は、1秒間に8~13回の波が記録されます。てんかんの患者さんの脳波は徐波と言って波の回数が減少し、更に棘波といった振幅の大きな棘(棘)状の波が出現します。なお、脳波測定は、目を閉じて測定し更にその後開閉眼、過換気、光刺激等を行い、よりてんかん波が出やすい状態にします。脳波計でてんかん波の出ない意識障害としては、一過性脳虚血発作、ヒステリー、電解質やホルモンバランス異常等があげられます。